都市と楽しみ

都市計画と経済学の融和した都市経営を京都で考えています

京町家再生セミナー 京町家が支える食文化-種麹づくりを生業として- 菱六

 久々に京都市景観・まちづくりセンターのセミナー(https://kyoto-machisen.jp/event/index201.html )に出席した(受講料 千円)場所は、六波羅蜜寺のすぐ北にある 菱六もやし(京都市東山区松原通大和大路東入二丁目轆轤町79)の広間にて(結構足が痛かった)(株)菱六 社長の助野彰彦さんからお話を伺った

知見は:

・BC4、中国から稲作が伝来、①口はみ、②友種(前のを10%入れる)、糵(もやし)の使用に

・昔の西京神人(「日本中世の民族世界 西京神人の千年」三枝暁子)の麹座と利権、騒動

・1769年の近江屋 「糵法傳書」に菱六の悪口が載っている(この頃以前より設立を確認)

・’53年10月の全国種麹では全国40軒(うち京都10軒)、今は全国10軒(京都1軒(菱六のみ))、減少の理由①後継者がいない、②乾燥機の導入、③粉末にする機械の導入(生は1,2月のみ)、④日本酒の減少(生産は1/3に)による

・京都では味噌や醤油、酢よりも酒専用の麹の需要が多い、生産は梅雨以外通年

・納豆菌は麹菌より強い(40℃を越えると繁殖)、納豆を食べる人は種麹づくりに関われない

・種麹には白、緑、黒、黄など酒、醤油、焼酎、泡盛用など色々あるが、20種類程、廃棄ロスを防ぐため細分化しない

・麹とは①蒸した米、②麹菌(種麹)を48時間30~40℃に保つとできる

  日本酒は並行複発酵( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E8%A4%87%E7%99%BA%E9%85%B5 )であり麹菌(糖化)と酵母(発酵)の両面があるが、酵母については触れられなかった

 

Q&Aでは:

・なぜ菱六が残ったのか、伏見に近かったからか(当方)→不人気な商売、単に後継者がいたから、東京農大の短期に入り2年間勉強した

建物:

・煙抜きから排気、現在はステンレスの蒸し器だが、その昔は2つの蒸し釜(一つは米を水につけ、もう一つで炊いた)

・スパンが広く、梁も太い(明治の建築)

・火の神様である愛宕山には4月にお参りする(阿多古 火廼要慎 札あり)

 楽しめた