久々に、京都博物館に、平成知新館の谷口建築のディティールを堪能しながら9時前に行くと大行列、やがて開き招待券があり中に、重い荷物はロッカーに入れ3階まで上がる、内容は https://rutsubo2025.jp/highlight.html 、第二回パリ博(1867年)が我が国の正式参加( https://www.ndl.go.jp/exposition/s1/1867.html )だが、1960年頃から浮世絵により注目されていた、この後30年間程、日本ブーム( Japonisme https://en.wikipedia.org/wiki/Japonisme )がヨーロッパで起こるが、1880年代からのArt Nouveau ( https://en.wikipedia.org/wiki/Art_Nouveau )に取って代わられるまでの期間だ、これもArt Decoなどの30年後までだが
Histoir lʼdu Art de Japon (1990 千九百年巴里万国博覧会臨時展覧会事務局編 )が展示されていた、フランスにおけるJaponisme懐古のような位置付けだろう
北斎がやはりスターだ、冨嶽三十六景( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%B6%BD%E4%B8%89%E5%8D%81%E5%85%AD%E6%99%AF )はたまらない、「山下白雨」の稲妻など現代にも通用するセンスと色使いだ
さらに、有名な風神・雷神(俵屋宗達)もあり歴史の教科書の「現物」を観た
仏像では顔の割れた 誌和尚立像 と 腹の割れた 十八羅漢坐像のうち羅怙羅尊者像 范道生作 が圧巻だった
天目茶碗も油滴天目と玳玻天目の二口拝見できた、建盞も良かった
蘭人行楽図は和装と洋装の和人(丸山遊女、禿など 大田南畝筆 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%94%B0%E5%8D%97%E7%95%9D )もよく見ると楽しい
シルバー層が多いが、鑑賞している前に割り込む、通り抜ける女性が多い、修学旅行の中学生も騒がしいのが気になった
とまれ、銅鐸など珍しいものが多かった、吉備大臣入唐絵巻 第四巻など( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%82%99%E7%9C%9F%E5%82%99 )ボストン美術館に売られたのが返す返すも残念だ、なおPeabody Museum of Salem(現在は Peabody Essex Museum https://en.wikipedia.org/wiki/Peabody_Essex_Museum )にはモースらが蒐集した明治の看板や生活道具が我が国より揃っている、ボストン美術館にも浮世絵の版木があり、「擦り方の過程解説」まである
文化史、産業史や生活史など考現学的な展示であり面白かった、今後の着目点となろう